フォーミュラのシミュレーター

namco ウィンニングランという本格的なフォーミュラーカーのシミュレーター

1988年頃に登場したフォーミュラカーのレーシングシミュレーション

1988年以降、当時のレースゲームの常識を覆すフォーミュラカーシミュレーターが登場しました。それはnamcoが開発した「ウィンニングラン」というレースシミュレーションゲームで、本物のフォーミュラカーの挙動を再現しているシミュレーターとしては世界初だったのではないかと思います。

最初にドライブしてみた時の印象は「難しい」のヒトコト。オーバースピードでコーナーに進入してブレーキを強く踏むとあっと間にスピン! ステアリングを切り込むと初期反応が速い。1999年に登場したSEGAのF355challengeの登場も衝撃的だったけど、個人的には車体の挙動がフォーミュラカーやレーシングカートに似ているウィンニングランのほうが好きでした。コーナーの入口や出口で乱れかけた車体を立て直すためにカウンターを切った時の反応も速く、機敏な動作が要求される仕様だったと記憶しています。

当時のF3000(現フォーミュラニッポン)に参戦していた某外国人ドライバーが関東でトップタイムを出していた等、プロのレーシングドライバーの評価が高いシミュレーターだという話も聞くことがありました。

ただ、実際のフォーミュラカーやレーシングカートとは違い、シミュレーションならではの走行ができるので、当時現役だった某F1ドライバーがヘアピンで減速せずに壁に車体を当てて曲がるという技を使って凄く速かったという噂がありました。レーシングシミュレーションではコースアウトスピンしても壁に突っ込んでも車体は壊れません(笑) 更に実際の走行と違い、車体の動きなどシートやステアリングに伝わる状況を体で感じることはできない為に目だけで全てを判断しなくてはいけないので、視点を鍛えるには良いと思います。

当時、このシミュレーターは大きなゲームセンターに置かれていましたが、レースに興味のない一般の人がドライブするには難しすぎるという理由で日本国内から早くも姿を消してしまったという噂を聞いたことがあります。

2010年以降、このフォーミュラカーシミュレーターを置いているゲームセンターはないと思いますが
今でも裏技を使わず、まじめに走行すればレースドライビングのイメージトレーニングとして利用できるプログラムだったと確信しています。

ウィニングラン YouTube映像
https://www.youtube.com/results
レース映像から始まりフリー走行へ、初心者に分かりやすくサーキット走行の攻略法を解説する映像