レーシングシミュレーターをドライブする(F355チャレンジ)

1999年に登場した3台画面の本格的なレーシングシミュレーター

1999年、SEGAが開発したフェラーリのシミュレーター [ F355 Challenge 業務用3画面DX筐体 ] (SEGA F355 Challenge アーケード版 DXタイプ)が登場しました。


I recorded it in Himeji-city, Hyogo in 2001,
and uploaded it to YouTube in 2011.

「フェラーリ F355 チャレンジ アーケード版」は「初級」「中級」「シミュレーター」とレベルを選択してドライブすることが可能で、レース経験者がドライブすれば分かることですが、「シミュレーター」コースは操作性において精密にブログラムされています。アクセルやブレーキペダル、クラッチ、ハンドル、ギアの位置など全てが本物の「フェラーリ F355」に近いレイアウトになっていて、サーキット走行すればコーナーとスピードの関係がリアルに把握できます。スピードを落とさずにコーナーへ進入するとコースアウトし、オーバースピードでコーナー直前にブレーキを強く踏みすぎるとタイヤがロックしてスピンします。縁石を超えてコース外の芝生にタイヤが触れただけで失速するというシミュレートぶり・・。これまで登場した多くのレースゲームとは違い、本物の車の挙動を追及しています。 ただ、低速コーナーは要領よく走行するのが可能で、ヘアピンで進入速度が速すぎた場合はイン側の縁石を超えて芝生にタイヤを載せて減速させることが可能です。最終シケインでは芝生に思い切り車体を載せて直線的にショートカットして速く抜けることができます。これらの技はレーシングシミュレーション独特な攻略であり、実際の鈴鹿サーキット走行では不可能です。


このレーシングシミュレーターで再現されている「鈴鹿サーキット」は本物に近いレイアウトなのでイメージトレーニングには大変良いと考えますが、あくまでも仮想の世界なので、どのようにドライブするのかは自由です。実車でサーキットを走行する場合はドライバーの実力や車体の限界以上のスピードでコーナーリングしてコースアウトすると車が壊れたり、怪我をするかも知れませんが、シミュレーターの場合は思い切って実力以上のドライビングを試すことができます。 乱暴なハンドル捌きをしてもタイヤの磨耗を気にすることなく、オーバースピードでコーナーに進入したり、タイミングを遅らせて強くブレーキングを踏んでコースアウトしても車は壊れることはなくアミューズメントスポットにある「業務用3画面DXタイプ」の場合、損害は1回走行200円だけ(笑)・・・勿論、怪我することはありません。


プレーステーションやドリームキャスト版の場合は家庭用ゲーム機本体とソフトを購入すれば、その後の損害は電気代のみ。(ただし家庭用ゲームを少し経験してみたところ、「業務用3画面DXタイプ」に比べて精密にプログラムされておらず、実車の挙動を細かく再現できていないような気がしました・・感性でそう感じただけで正確には解りませんが、家庭用ゲームとして運転しやすいように再設計されたのか、または安価な家庭用ゲーム機やコントローラーでは精密なステアリングやアクセル、ブレーキ、クラッチを備える業務用DXタイプのプログラムを全て移植して再現するは不可能だとも考えられます。
また、「シミュレーター」ではなく「セミオートマ」を選択してアシスト機能ONにすることで最速ラップ2分01秒台というタイムもインターネットで目にした記憶があります。事実上、これがシミュレーターとアシスト機能ONの違いなのか・・このタイムは謎として記録されています。


2001年当時、友人とアミューズメントスポットでこのレーシングシミュレーターのドライビング映像を撮っていると、店員さんに「F355攻略法のホームページを公開するならアドレスを教えてほしい」と声をかけられましたが、当時はサイト制作する程の攻略法なんて大げさなものはなく、10年経ってから、なんとなく適当に作っちゃいました。
2010年以降、3画面のレーシングシミュレーターを設置しているアミューズメントスポットやゲームセンターがあるかどうかは知りませんが、当時の噂では新品のDX筐体は推定800万円とのことです。


F355 Challenge というシミュレーターでの鈴鹿サーキット走行について

F1も開催される鈴鹿サーキットですが、全体的にエキサイティングなコースです。アップダウンや逆バンクが多く複雑なコーナーレイアウトで構成されているため、たいへん難しく完璧にドライビングするのは至難の業だと考えます。

フェラーリ F355 Challenge DXタイプで再現されている鈴鹿サーキットという前提での話ですが、最後まで走行してみると進入より立ち上りとなる出口のほうがR(半径)が小さくなるコーナーが多いことに気がつきます。総合的に見ても鈴鹿サーキットは第1、第2コーナーやスプーンカーブは高速で進入して2つ目のコーナーでしっかり減速しなければならないコーナーレイアウトが多く、連続するS字も例外なく角度がきつくなっていきます。コーナー進入直前にヒネリを入れることが多いのも特徴です。


レーシングシミュレーションを使用した鈴鹿サーキットのレースモード映像

上記のYouTube映像はレースモードのドライビングです。シミュレーターは車の挙動を体で感じ取ることができないため、車体の挙動や滑り具合は目と耳で判断することが多くなります。特に目による判断ではコーナーリングの開始から脱出までに起こり得る限界を超えた時の映像変化を瞬時に察知して対応する必要があります。 はっきりと記憶にないのですが、業務用DXタイプは車体がスライドした時に重いステアリングが急に軽くなるようにプログラムされていたような気がしますので、手に平でも判断できたかもしれません。

レースモード映像のドライビングですが唯一スプーンカーブの2つ目のコーナーは進入で派手にミスしています。それ以外では数箇所のコーナーで荒いステアリング操作をする結果となっていますが、ライン取りは参考になると思います。
スタート直前は少しアクセルを踏み、エンジンの回転を一定量上げた状態でクラッチをつなぎ、ホイールスピンさせないこと。
YouTube映像のとおり、うまくいけばヘアピンでトップを走行している車のインを刺すことができます。 全国各地にいるマニアの中には更に手前のコーナーでトップに躍り出るシミュレートドライバーがいるはず・・。
派手にミスしたスプーンカーブの2つ目コーナーはクラッチを踏んでシフトダウンする必要がないので進入時に左足でブレーキを踏んでいます。そうすることでブレーキング中に右足でアクセルを踏み始めることができるからです。これによりコーナーリングを安定させます。ただし、上のレースモード映像では進入時の左足ブレーキ操作が乱雑だったので、アンダーステアになり車体が外側にスベり出します。瞬時に右足で微妙なアクセル操作をしていなかったら完全にコースアウトしていました。


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SEGA F355 challenge 後継シミュレーター「F355 challenge2 - DXタイプ」が登場

F355チャレンジに飽きてきた頃、偶然に「F355 challenge2」と出会いました。

チャレンジ2はレーシング走行理論のスローインファーストアウトに忠実にコーナー進入で確実に減速して車体をスライドさせずにタイヤのグリップを生かして走行する必要があると感じました。 実車と違ってシミュレーターではGフォースやタイヤのグリップを身体で感じることができない上、シビアなドライブ技術が要求されるのでストレスが溜まるし、練習しても元祖「F355DX」よりタイムアップを望めないと判断して結局、アミューズメントスポットへ数回ほど通って止めました。 コーナーとスピードの関係を知る意味で凄く優秀なシミュレーターだったのではないかと考えます。




SEGAの技術力

ちなみにSEGAは独自に開発してきたドライブゲームのシステムを応用して自動車教習所向けのドライビングシミュレーターを造っちゃいました。
コツコツと本物を求めたデータは後々に生きてくるものなのかも知れません。SEGAに脱帽・・・
SEGA DRIVING SIMULATORの詳細サイト⇒http://www.sls-net.co.jp/simulator/

F355 challenge 家庭用ソフトの評価:カスタマーレビュー


セガ F355チャレンジに関するサイト

F355が登場した当初の奮戦記
http://www.webcg.net/articles/-/19427

シミュレーターではなくアシスト機能を利用できるモードを選択することで初心者でもゲーム感覚で楽しめる
http://www.retrogame-labo.com/dc/game004.html





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