レースの予選と決勝
タイムトライアルが終わると予選と決勝が始まる。予選の流れと決勝の流れにはそれほど違いはない。
カートレースの予選や決勝はメインストレートのスタートラインからグリッド順に各カートを押しがけスタートをする。そして隊列が整った状態で全ドライバーがスロー走行をして1周戻ってきたときにその隊列のままスタートする。これをローリングスタートという。
スタートラインから25m手前の黄色いラインまでは加速が禁止されている。
もし隊列が乱れたままメインストレートに戻ってきた場合はスタートラインに立つ審査員が緑色の中に黄色の正三角形の印のある旗(ミススタート)を出す。その旗が出た時は再スタートのため、隊列を整えたまま、全ドライバーはもう1度コースを一周する。
スタートラインの戻ってきた時に審査員が日本国旗(日の丸)を出せば、レーススタート開始である。
スタート直後は最前列から最後尾までの間隔に開きがないため、また各ドライバー全員のタイヤが冷えた状態なので、注意したい。
予選や決勝レース中の駆け引きやテクニックは経験して培っていくもので、初心者であれば完走を目指して走行し、予選や決勝レースの様子をうかがったり、レース終了までの体感時間などを把握してみるのも良い方法である。
予選、決勝ともに最後の周回が終わり、スタートラインに戻ってきた時に審査員がチェッカーフラッグ(競技終了の旗)を振り、競技終了となる。
レース終了後、全ドライバーの車両は再び簡易検査を受ける。最低重量を下回っていないかどうかチェックが行われるので、重量計にカートを載せ、ドライバーはそのシートの上に乗り、重量を計測する。また予選の場合は決勝まで各ドライバーが不正にエンジンやタイヤの交換をしないように審査員はスプレー等で色をつける。
決勝が終了した場合も同じように全参加者の重量計測は行われるのだが、それとは別に上位入賞者だけの再車検が行われる。この再車検ではエンジンやキャブを分解し、規定違反がないかどうか確認されるのである。
すべてのレースが終了したら、最後に表彰式が行われる。
Advertisement
▼ レーシングシミュレーター
Advertisement